毛先が虹色に輝く
ヴィーナスの光を纏う
漆黒の羽根
思い出のしるしを
私の栞に、とくださった
認識する闇は悉く深く増し
受け入れ 許すたびに
見出す光はそれ相応に
振り幅を拡げながら
微妙なる心に通じていく
真の愛をしる その羽根は
まるで透明な筒で作られているかのようで
漆黒が虹色になり
また光が闇に、闇が光に交わる
なんと儚く
なんと美しいことか
「それで良い。美しき私よ」
ルシフェル様の紡いだ記憶と共に
そうエールを贈られているようで
勇気が湧いた
~人生の大きな岐路にありて~