草たちの中で育ったコシヒカリ☆

ちゃんと撮れているかなあ・・・??

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今年獲れた、新米のコシヒカリ玄米です^^

長年農業に従事してきた義両親が感嘆の声をあげるほど、透き通り光り輝いています。

我が家は有機栽培に準じた栽培法ですので、殺虫剤なども散布していませんが、今年は異様な暑さで、同県でカメムシ被害が問題になっている中、カメムシ被害もかなり少ないです。(田植えの段階で流された苗が畦道に着き、そこで育った株のお米だけは見事にカメムシさんが召し上がっていました)

 



 

 

さて、昨年のことに遡りますが、私たちは、大阪から関東の夫の実家に引っ越してきました。

コロナ禍に入って一度も帰省できずに手伝えなかったので、昨年、実に2〜3年ぶりに稲作に触れました。

 

その2〜3年の間、義父からは不作続きだと聞いていて、昨年も収穫量は例年より少なく(お米の味はよかったです^^)、原因を探していました。

 

おそらくですが、手伝いに行けない間、畦道の草刈りの手間を省くために、除草剤を使っていたこと、また、稲が実り始める頃に草がなくなっていたことが原因ではないかと考えました。

除草剤を使うのをやめて欲しいということだけは、夫が矢面に立って伝えてくれました。

その後、麦農家さんが不作の脱却に畔の草が関係していたことを調べ、前例を見せて義父に提案しましたが、真剣に取り合ってはくれず、諦めていましたが、思わぬ形で天が味方してくれました^^;

 

義父が入退院を繰り返し、夫も重病になってしまったために、田植え後、畔の草刈りができず、伸び放題のまま稲刈りに突入したのです。

コンバインが入る場所だけ直前に草を刈るだけに止めることができました。

(実は、種まきも苗箱をひっくり返すと言う失敗続きで、5分の1ほどの苗箱を、手で蒔いたりもしました^^笑)

 

田を見るからに稲は首を垂れて実り切っています。

感覚的には、待って、待って、待って、刈り初めは遅いくらいがちょうど良いのかもしれません。

 

そして、不作に陥る前の収穫量に戻ることができました。

コンバインから落ちた房も、動物さんたちと分かち合おうと拾うことはせず、相当量田に置いてきましたが、それでも豊作と言えるほどです。

でも、残念ながら、この自然界の調和の摂理を、義父には理解してもらえませんでした^^;

 

稲は、申すまでもなく、自然の一部です。

自然界の全ての存在は、調和で成り立っていて、人間が欲を出して稲だけを守ろうとしたり意味もなく殺生したりしなければ自然の調和の中でしっかり育ってくれます。

そもそも、農家といえど、私たちが育てることができるというわけではありません。

大地と天候と稲そのものの力、そして、全ての存在の助け合いが、一つの命を育ててくれます。

できるのは、ほんと少しのお手伝いだけ。

お手伝いがエゴになり、過剰になってしまうと、途端に調和が崩れ、うまくいかなくなるということを体験しました。

 

餅米と、うるち米は3品種植えていますが、あとはそのうちの一つ、ミルキークィーンの収穫のみとなりました^^

 

このミルキークィーンは、平成に元号が変わって、すぐくらいにコシヒカリが突然変異を起こした品種なのです^^!!

籾の色も少し白味がかって、玄米にするとその色の差は更によくわかります^^

味も少しミルキーで粘りが強く甘みがあり、面白いことに、コシヒカリもミルキークィーンもそれぞれ独特の香りがあるのですが、この兄弟種二つをブレンドするとその香りが調和され、とってもいい香りになるのです^^☆

 

このミルキーちゃんが、義父の退院を待つかのように生育を遅らせてくれて、今、実りきって正に刈り時を迎えました。

田園地帯で我が家のミルキークィーンの田だけまだ青さを残しているのを見た時、平成の御世の陛下のお心を何故か感じて、涙が出そうなほどありがたく感じました。

 

もう一つの品種は地域のブランド米なのですが、ありがたいことに、一等級の中でも食味を高く評価され、プレミアム評価がつきました☆

 

義父の体調から、きっと今年が農業をできる最後の年で、一生を農業に捧げた「米づくり名人」という称号をいただいてきた義父にとって、最高の労いになったように感じ、嬉しいです。

 

全国でも稲刈りが始まる頃ですね^^

とっても心躍る、嬉しい季節です^^🌸