ハーデスとペルセポネーと・・・

漆黒のような暗闇にいる

私を包むのは闇の中でも私でいられるような、闇に溶けるような、

まるで緩やかな境界のような

フード付きの黒のローブ・・・

手には冥界から現世(ウツシヨ)へ照らし通すような光を放つ杖・・・

この杖は・・・

 

杖から放たれる光は漆黒の闇と溶け合い照らされるべきところへ届いていく

闇が光を奏で運んでいく

 

ローブの袖が照らされ、細かな植物の紋様が見える

なかなか麗しいローブだ

与え給うた方々の思いを感じる

 

仕えごとが終わればまた闇に溶け

存在さえも闇の中

 

闇に入りて、フードをあげれば、そこは一面に色とりどりの花の咲く柔らかな光に満たされる世

母に逢いたくて駆け寄る私の顔は

闇の中の私とは全く異なる顔、瞳

 

神々の世は家族であっても別ち、そして共にある

幼き魂ゆえに許される逢瀬が永遠であるように願うのは

 

何も子ばかりではないことを

母の愛の温もりと共に私のエナジーに流れ込んでくる

 

我らが父よ、我らが母よ、

分かち給うた御魂がどちらへいようとも

きっと役目を了えてみせます

 

また再会できるその輝きを胸に

生まれた闇へと・・・

 

 

 

2023.11.19

 

 

 

”古には天地が未だけず、陰陽は分かれず、渾沌たること鶏子たまごの如く、溟涬めいけいとしてきざしを含む。其れ清陽な者は薄靡たなびいて天となり、重濁な者は淹滯とどこおって地となるに及ぶ。精妙の合はり易く、重濁の凝はき難い。故に天が先に成って地は後に定まった。然る後に神聖が其の中に生まれたのである。”

日本書紀 冒頭)

 

 

 

私とは何か、その起源へ帰す