中今8

味わい深い人生を

すべて甘くしてしまうような

すべて甘いと喜ぶような


自分が気持ち良くいられるための

「ご都合主義」


自分が気持ち良いものだけにクローズアップする。

自分が気持ちの良いように解釈する。

思い込む。


人間が人間のままで神や天使になろうとするのは

自分への厳しさか

それとも

排他的な思想の上に成り立っている欲求なのか


悪を求める心も

悪を排除する心も

さほどの変わりはない。


都合のいい空想の中に生きて

その先に自分にもたらされるものは、何でしょう?

何故、ここにいるのでしょう?

何故、生まれたのでしょう?


自分の都合で生きるなら、

きっと自分が自分でいる意味も

生まれた意味もないのだと

思ったのです。


苦みは、苦いものです。

渋みは、渋いものです。

だからこそ

味に深みが出るのです。


好きなものだけをほうばる幼稚さを

その不快感を消す方法を

精神の進化や成長だと錯覚させる風潮を

そろそろ終わらせる時代ではないのだろうか。。。


苦しさに溺れる必要はありません。

けれど、その味は

まぎれもない

私の人生のスパイスの一端を担います。

苦しみを手放さなくても、苦しみから逃れなくとも

苦しみもまた、喜びと同じようにあなたの師であり友なのです。



混沌とした思考と感情との段階を持つ

この地球人生は、もっともっと素晴らしいのです。

言葉にならないほどに。



都合で味わい生きるには、あまりにもったいないと思います。




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